【WordPress】メールが届かない時の最終手段：SMTP設定・手順を解説

2025年12月13日

WordPressの問い合わせフォームなどでメールを受け取る際、ほぼ必須の設定であるSMTP設定と手順について解説します。

「メールが届かない」「迷惑メール判定される」原因の多くが、SMTP設定にあります。

SMTPとは何か、なぜ必要か、設定方法を解説していきます。

そもそもSMTPとは？（ざっくり説明）

SMTPは、簡単に言うとメールを確実に届けるための仕組みです。

WordPressは標準ではこの仕組みを使わず、PHPメールという簡易的な方法でメールを送ります。
PHPメールは簡単で便利ですが、

など問題が多く、

特に、Contact Form 7でデフォルトのままでは、ほぼ正常に届かないと言っていいでしょう。

理由はシンプルで、PHPメールは信頼性が低いから。

現代の主要なサーバー・メールサービスでは、不正なメールと判断されて弾かれてしまいます。

特に以下の環境では、SMTP設定無しにはほぼ100%正常に届きません。

SMTPを設定すると、

手間はありますが、一度設定しておけば、メールのトラブルがほとんど無くなります。
現代のWordPressサイトでは必須の設定です。

SMTP設定に必要なのは以下の3つだけ。

※ これらはレンタルサーバーの管理画面で確認、追加できます。

↓サーバー各社のSMTP仕様リンク

SMTP関連のプラグインは、ほぼ一択。WP Mail SMTPです。

基本無料かつ初心者でも使いやすく、世界中で使用されているので信頼性も高いです。

STEP

「プラグイン」を追加から「WP Mail SMTP」を検索しインストール、有効化。

STEP

プラグインを有効化すると設定が始まります。デフォルトでは英語になっていて混乱するかも知れませんが、やることは簡単なのでこのまま進みましょう。

メーラー選択画面が表示されるので「Other SMTP」を選択します。

※Gmailなど他のメーラーも表示されますが、通常のWEBサイトであれば「Other SMTP」が一番簡単で確実です。

STEP

「SMTP Host」ホスト名を入力（レンタルサーバーの仕様・管理画面で確認しておく）
「Encryption（暗号化方式）」TLSを選択（サーバー指定がある場合のみSSLなどを使用）
「SMTP Port」587を入力（xserverやサーバー指定がある場合は465。サーバーの管理画面などで確認）
「Authentication（認証）」チェックを入れる
「SMTP Username」メールアカウントのユーザー名を入力
「SMTP Password」パスワードを入力
「From Name（送信者名）」任意のサイト名やサービス名を入力（受信側、問い合わせた人・管理者から見ると「誰から来たメールか」を示す名前。）
「From Email（送信元メールアドレス）」SMTPで認証しているメールアドレスを入力（info@example.com など、サーバーで作成したメールアカウントのアドレス）
Gmailなど外部のアドレスは入力不可！Gmailで送受信したい場合はSMTP設定後、別の対応が必要になります。